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JKSKからのメッセージ
JKSK役員からJKSKの思い、視座、目標、提言などを
アップトゥーデイトに発信してゆきます。

第12回 梶田恵臣 女子教育奨励会理事/事務局長

“異なる視点”でモノやコトを見ることの大切さ。

その視点が私たちの人生をより楽しいものにさせてくれることはもちろん、ビジネスにおいても、お客様のニーズに迫るための大切なキーワードであるように感じています。

20年近く関わる住まいづくりにおいても例外ではありません。私は住まいの作り手(住宅メーカーやリフォーム会社)の縁の下を支える仕事、住まいづくりの事業企画・営業企画や研修事業を行っています。「住まいづくりに女性の力を!」と言われて久しく、住まいづくりの現場で活躍する女性は年々確実に増えています。衣・食・住の住。人間らしい生活を支える住まいづくりの現場では“異なる視点”が重宝されています。

住まいづくり、特にリフォーム・リノベーションの分野では、初期の段階でお客様のご自宅(現場)に伺い、住まいの採寸やお客様へのヒアリングを行います。実はここがリフォーム・リノベーションの最も大切な場面と言っても過言ではありません。後日提示するプレゼンテーションをお客様が気に入り、「あなた(の会社)にお願いするわね。」と言っていただくために、ここに十分な時間と人を投資する必要があります。例えばLDKの場合、「平日や休日はどんな暮らし方をしているのか」「どんなお料理が得意なのか」「来客は多いか」「キッチンには誰が立つのか」「その人の身長は・・・?」「予算は・・・?」「コンロの熱源はガスかIHか」等、質問項目を挙げればすぐに100を超えてしまいます。

まさか、お客様に一つ一つ愚直に“尋問”をするわけにはいきません。

そこで初回訪問では複数の人財、つまり男女で役割分担し協働するのです。お客様と輪になって会話をしながらヒアリングを進めます。もちろん例外もありますが多くの場合、男性が住まいづくりにおいて着目する視点と、女性が着目する視点は異なることが多いのです。一般的に男性はハード(機器類やシステム、コストなど)を見る目が得意ですし、女性はソフト(住まい方、色彩、動線など)を考えるのが得意と言われます(もちろん例外は沢山あります)。それは“異なる視点”ですが、“大切な視点”なのです。その住まいには年齢も性別も性格も違う家族が暮らしています。だから住まいの作り手側にも、必然的に多様性が求められます。単一的・画一的な視点で物事を見れば、どこか偏りのある住まいになってしまうでしょう。もっと言えば、住まいづくりとはモノ売りではなく、暮らし方というコトを創造する仕事です。住まいの心地よさは、このコト創りを“異なる視点”を融合して行うことから生まれるのです。

インクルーシブ・リーダーシップという言葉があります。「みんなを巻き込み、みんなの能力を生かす、リーダーシップ」と言い換えることができるでしょう。みんなを巻き込み、みんなの能力を生かす・・・私が関わる住まいづくり業界だけを見ても、そうでなければ仕事は前に進みません。お客様のニーズを捉え、夢がある住まいづくりは決してできません。男性主導?女性主導?・・・実はどちらでもないのです。それぞれが“異なる視点”を持ち、得意とする分野を生かし切る、これに尽きるのではないでしょうか。

男性的イメージがあった現場監督ですが、最近では女性の現場監督も目立つようになってきました。彼女たちの、みんなを巻き込む力、生かす力はとても大きいように思います。現場がグッと明るくなり、現場がきれいになったと評価されることも頻繁にあります。女性が持つ男性と“異なる視点”が入ってきたからにほかなりません。
住まい手の女性を唸らせる、男性の設計者も沢山活躍しています。生活者の視点をきちんと持ち、ニーズを捉えたコミュニケーションができると評判です。

時代はまさに、「女性活用!女性活用!」と叫んでいます。女性活用という言葉が独り歩きしないよう、まずは“異なる視点”を大切に思うこと。そして周りにいる素敵な仲間を巻き込み、それぞれを生かすリーダーシップを発揮したいと思っています。

2014年1月

バックナンバーリスト

2013年11月 第11回 木全ミツ 女子教育奨励会理事長
2010年4月 第10回 阪本正彦 女子教育奨励会 理事
2009年4月 第9回 佐渡アン 女子教育奨励会 理事
2009年2月 第8回 堀井紀壬子 女子教育奨励会 理事
2008年3月 第7回 村田 由美子 女子教育奨励会 理事
2008年1月 第6回 志賀 こず江 女子教育奨励会 理事
2007年1月 第5回 清水 敬允 女子教育奨励会 理事・事務局長
2006年7月 第4回 棚澤青路 女子教育奨励会理事
2006年7月 第3回 川戸惠子 女子教育奨励会理事
2005年12月 第2回 渋澤雅英 女子教育奨励会会長
2005年9月 第1回 木全ミツ 女子教育奨励会理事長
日本再生のために~女性の活力を社会の活力に~

 

 

 
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