English Site  
 


JKSKサロンレポート 
JKSKでは毎月スピーカーを招き、会員とゲストの交流会を開催しています。JKSKの活動報告として、1月に(株)ミセスリビング代表取締役会長、NPO法人「次世代の家と社会をつくる会」理事長 ・宇津崎光代さんをお招きした交流会の様子をご紹介します。

●JKSK会員とゲストの交流会 1月

講 師:(株)ミセスリビング代表取締役会長、
     NPO法人「次世代の家と社会をつくる会」理事長 ・宇津崎光代さん
テーマ:「お母ちゃんの家」

今日の講師は、JKSK会員でわざわざ京都からお出かけ頂いた宇津崎光代さん。徹底的に主婦の視点から捉えた家作りの会社・運動を推し進めている、大変元気活発な「お母ちゃん経営者」である。

宇津崎さんが、この仕事を始めたのには、劇的ないきさつがあった。宇津崎さんは、最初は小学校の先生であったが、夫が建築業を経営しておりちょうど高度経済成長期で非常に忙しくなり、教員をやめて建築業のお手伝いをして欲しいと頼まれ、夫の会社の常務取締役として転職をすることになった。

次から次にくる需要に、家の中に住む人の立場、住み心地などということには全く気配りをすることもなく、建材が住む人たちの健康にどのような影響をもたらすか、いわゆるシックハウス症候群といった問題意識もなく、ただ箱物を作っては売払っていくという夫のビジネスのやり方に我慢がならなかった。主婦の目から見ても、設計上の不便、使い勝手の悪さなど見るに見かねて夫に文句・忠告をすると「素人は黙っていろ」と一喝されたという。彼女は一念発起して自ら会社を起すことにする。株式会社ミセスリビングの誕生である。

やがてその夫が1999年に、何億という借金を残して病気で亡くなってしまった。それから宇津崎さんの奮闘が始まった。 理想的な家作りは、どうあるべきだろうか、主婦の視点から家族皆が住みやすく、子育ての為にも、介護の視点までも考慮した。例えば、トイレ・洗い場・ヒーターが一線に並んでいるなど、まず使い勝手が良く効率的であること、またどこに居ても家の中の家族の状況が把握でき、コミュニケーションできる、空間があること・・・

今日本の中で、家庭・家族が崩壊しつつあるのは「家」の影響が大きいという。宇津崎さんに言わせれば、「家」の中の機能を見直すことによって、「住育」・・・健康で良い”気”を育てることが出来る。その家作りのポイントは

  • 1)住んでいる人の安全と健康
  • 2)仲良くコミュニケーションが取れること
  • 3)景観を壊さない
  • 4)風と気が流れている

「お母ちゃんの住まいづくり」は商標登録され、(株)ミセスリビングの経営も軌道にのっていった。それと平行して、2003年9月にはNPO法人「次世代の家と社会をつくる会」を設立、理事長に就任し法人の認可も得た。
「お母ちゃんの住まいづくり」という概念について世界女性経営者会議で各国の方々にも紹介したところ、ロシアの参加者が大変関心を寄せてくれ、それがご縁で日本とロシアの間で日ソ国際フォーラムが始まり昨年は第四回フォーラムを京都で開催した。また、ロシアから「インターナショナル エコロジー賞」を受賞したという。 また、家族が皆一緒でなかよくし、子供達も一緒にその中で育っていくというのは、原点はモンゴルのゲルではないかと宇津崎さんは言う。

今、子どもの虐待、いじめ、家庭内暴力、親殺し、子殺し・・・という嘆かわしい事件が多発しているが、こういう時こそ、「住育」の必要性が痛感されてきていると思う。
「お母ちゃんの住まい」は16~20坪弱と小さいけれど、全国から見学者が往来し、多くの方々が実際に宿泊して下さり大きな手応えを感じているという。苦労して育てたお嬢様が二人、建築士として今会社を引継いでくれており、宇津崎さんは会長となっている。

 

バックナンバーリスト

2006年11月 【第25回】 50歳からの挑戦・女性たちの思いを映画に託して 松井久子さん
2006年10月 【第24回】 渋沢栄一の世界 渋澤雅英さん
2006年7月 【第22回】 日本人としてゴスペルを歌っていきたい 内田奈々子さん
2006年6月 【第21回】 カンボジアで児童買春と戦うソーシアルベンチャー 村田早耶香さん
 
▲このページのトップへ 
2008©JKSK All Rights Reserved.