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JKSKサロンレポート 
JKSKでは毎月スピーカーを招き、会員とゲストの交流会を開催しています。JKSKの活動報告として、10月に東京女子医科大学名誉教授、東京厚生年金病院名誉院長の木全心一さんをお招きした交流会の様子をご紹介します。

●JKSK会員とゲストの交流会 10月

講 師:東京女子医科大学名誉教授
     東京厚生年金病院名誉院長 木全心一さん
テーマ:狭心症と心筋梗塞

今日の講師は、心臓医学の権威であり、JKSK理事長木全ミツさんの夫である木全心一さん。
心一さんの人気か、ミツ理事長の人気か、或いは両方なのでしょう、JKSKサロン開設以来の新記録の 57名が参加。急遽椅子を取除いて立食に切り替えた。(喜寿以上の人は椅子あり)

今日のお話は、最初は「狭心症と心筋梗塞」について、後半は「日本の医療体制の危機・深刻な問題」であった。

「がん」に次いで日本人の死因のトップを占める狭心症など心臓の病気は、一寸した知識があれば助かる場合が多い」という言葉から話しが始まった。狭心症の症状は、痛みというより胸が締めつけられる感じに近く、胸の中央に感じるのが典型的だが、首、下顎や左肩に感じることもあり、持続が短かいこともあって狭心症になったとは思わない人が多い。
これが心筋梗塞となると、すごく痛く大変だとは思うが、ベットやソファーにうずくまっていることが多く、発作2時間以内に半分の例で心臓が止まる不整脈が出現し、その後5分以内に死亡している。胸に激痛を感じたら直ちに119番に電話し、意識が無くなって直ぐに、側にいる人が心臓のマッサージを始めれば助かることが多いので、是非マッサージ術を身につけておいて欲しい。
狭心症・心筋梗塞の発症を促進するものは、動物性脂肪、高血圧、肥満、タバコ。毎日歩くことも大切。コレステロールは220mg/dl以上は注意した方がよいが、良いコレストロール(HDL)が多く40mg/dl以上で、悪いコレストロール(LDL)が少なく140mg/dl以下であることも大切。血圧は、上が140mmHd以上、下が90mmHg以上が要注意。肥満(メタボリック症候群)のチェックポイントは、BMI(数式:体重kg ÷身長m2)が25以上、腹囲が90cm以上。日本人の食生活は、戦前と戦後で大きく変化してきている。戦前は塩分が多く、タンパク質が少ないために脳出血が多かったが、戦後は動物性脂肪の摂取量が増え、運動量が減ったので狭心症・心筋梗塞が増えた。

僻地問題 :
地方の大学に医学部を作っても、都会出身者が多く卒業後都会に戻ってしまう。臨床研修必修化により、研修医の多くが大学を離れ、医局に医師が少なくなり、僻地に派遣出来なくなった。
救急問題 :
救急体制が不備で、たらい回しにされ手遅れになってしまうケースがよく報じられている。
産科問題 :
出産は本来日常的なものだけに失敗すると訴訟が多いので、産科医になりたがらない。産科医・小児科医には女性の医師が多く、結婚・出産後に職場復帰出来るように積極的支援策が必要であるという。

「日本の医療体制」、これは全く心配であることを、皆認識した次第であった。
そうは言っても、皆が関心のある身近な健康問題でもあり、目の前に大先生が居られるので、質問はもっぱら個人的な相談があとを絶たなかった。

 

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