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JKSKサロンレポート 3月
JKSKでは毎月スピーカーを招き、会員とゲストの交流会を開催しています。3月の交流会は、
EAP総研株式会社 代表取締役社長の川西由美子さんをお招きし、お話をうかがいました。

●JKSK会員とゲストの交流会 3月

「フィンランド式 リチーミング」

120年前女子教育奨励会が設立した「東京女学館」出身の川西由美子さんが講師です。企業・スポーツ・病院・学校などで幅広い“メンタルヘルスケア”の指導に当たっています。若く、溌剌とした向きあった患者さんが、それだけで治癒するのではないかと思わせる明るい素敵な社長さんである。26歳の時にストレスケアーのメンタルサポート会社を起業したが、より社会的信用を得る為に株主を募り、オランダの世界2位の派遣会社「ランスタッド」の子会社であるEAP総研(株)の社長となったという。そして、フィンランドで起業再生・再編時のコンサルタント手法として効果のある「リチーミングコーチ」の資格を取得、その後は、終始一貫“心のケアー”をテーマに活躍してこられている。因みに、「EAP」とは、Employee Assistance Programの略で働く人の様々な問題を解決することによって、企業の生産性をの維持・向上を支援するメンタルサポートプログラムである。自分のことしか考えない日本人とよく国際社会で批判をされる日本人には、いろいろ考えさせられる問題が沢山提起された。

*フィンランドに魅力を感じた理由は、

①ペッカーさんという29歳の若いリーダーが国を引っ張り、政府任せではなく国民が一人一人知恵を出していこうではないかと呼びかけたのが、新しい国造りの原点であったという。

②自殺者が30%減少した。失業率も1994年18%以上から、2011年は6%台に減少している。

③「何の為に働くのか」との質問に、女性達が“税金を払うために働く”と明確に応える姿は、この国の有り様を実感する。また女性の就職率は、25歳~55歳まで85%である。

④原子力廃棄物は、安全性と時間軸も考えて既に「オンカロ島」で処理することを決定している

⑤その他、小さい国だけど世界一のものが沢山ある(サンタクロース、キシリトール、オーロラ、携帯電話・・・・)

*「リチーミング」とは、もう一度チームを作り、チームワーク技法を取り入れ、チーム力の良いところを再評価して、よいところは残して行こうということを意味する。

フィンランドの人口は福岡県と同じ530万人である。隣接する国がソヴイエットであり、1992年に共産主義が崩壊したが、全ての問題・原因はソヴィエットのせいにしていた人々が多くいた。

その後、国の再興にあたり、心理学上の原因追及の解決手法ではなく、目標を前向きに志向し、ストレスを解消しながら、チームで未来を作っていこうという姿勢に切り替えていった。

*リチーミングには5つのキーワードがあるが、例えば; 協力・貢献・目標(ゴーリング)・楽しむ(fun)・・・・・

*もう一つフィンランドで新鮮に感じたことは、

1)ワークライフバランス(WLB)は「仕事」と「家庭」だけの関係を考えるのではなく、「自分の時間」を作ること、例えば16時までは仕事、18時までは自分だけの時間、18時以降は家庭・・というようにきちんと配分し、皆活き活きとしている。

2) 現在、フィンランド教育が世界一であると言われる理由は、「常時自然と触れ合わせること」によって、「生命を慈しむこと」・「考えさせる教育」ではないかと、川西さんは言う。

*昨年の福島原発事故に関連して、南相馬市のメンタルケアのコンサルタント活動に参加し、母校である東京女学館の小学生にも関わらせたいという思いで、南相馬市で津波に流された真野小学校と交流を開始。小学生同士の交流、先生同士の交流を深めている。東京女学館小学生の手紙は南相馬市役所の入り口にも飾られ、多くの市民を励まし続けている。

*“ストレスをとるには、どうしたらよいか?”という質問に対して、「詰まったものを吐き出すこと、誰かに話すこと」ではないかと。

考えさせられる刺激的な問題あっただけに、「病んでいる大人の世界をから脱却するには・・」「次の世代をより健全な社会にするには・・」「日本の持っている底力をもっと引き出していきたい・・」等など、参加者の間では、いつまでも議論の輪が収まらなかった。

理事長の手料理は、「野菜の炊き合わせ」「豚汁」「筍ご飯w菜の花」「鮭鮨wハーブ」「斎川凍豆腐」 「茶福豆」「茹でポーク」「冷しゃぶ」「鶏つくね串」「酒蒸し鶏」「棒々鶏」「肉じゃが」「おなますwあげ」等など40数種

その他特記事項

1)AUW-JKSK連携Pに基づくJKSK奨学生5名(5か国)の日本招へい(インターン、研修、交流など)(2012年7月、1ヶ月)が決定したことの報告と役務の協力要請。

2)三野友子会員からチャリティコンサート開催のご案内。(「心につばさを~復興支援チャリテイコンサート 2012年3月10日 於文京シビックホール」)

3)JKSK第10回通常総会(5月23日14時から)開催のお知らせ。

4)川西講師からフィンランド製キャンディー、中川 惇会員から宇都宮銘酒「四季桜」、石畑孝子会員からフランスのナチュラルチーズ(ロックフォール 羊乳 とジェロームヴァルデヴァイス)、福澤君代様から 差し入れをいただく。

5)茨城物産展売上 4000円。

(文責 JKSK事務局) 

 

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2011年10月 【第73回】「力の父性文明から和の母性文明への転換~日本からの発信」村田光平さん
2011年9月 「台風15号襲来」
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