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 第114回JKSKサロン●JKSK会員とゲスト定例交流・勉強会

「心を結ぶ伴走ロープ
       ~伴走から見える障害者スポーツの希望と課題~」

廣崎英子さん
        廣崎英子税理士事務所所長
        株式会社AXIS-K 代表取締役
        NPO法人JKSK会計顧問

2015年11月18日(水)19:00~21:00
「CULTURE」(表参道)

本日の講師は廣崎英子さん。現在、税理士として廣崎英子税理士事務所を運営、株式会社AXIS-Kの代表取締役を務められる傍ら、ランナーとしても充実した毎日を過ごしておられます。今日は「心をつなぐ伴走ロープ」と題して、伴走から見える障碍者スポーツの希望と課題についてお話しいただきます。

まず税理士としてのお話から・・・今、学生向けに「租税教室」を開いています。税金は公平に集めて国のために正しく使うもの・・・こういった考えを若いうちから持っていただきたいというのが私たち税理士の思いです。

今日は初めて、税理士以外の活動の話をさせていただきます。私は茅ヶ崎で生まれ、湘南高校ではバトミントン部で基礎体力を作るために「走る」という原体験を得ました。慶応大卒業後、大手シンクタンクでシステムエンジニアを務めていましたが、その後子育てを経て35歳の時にシステムエンジニアから税理士を目指し一念発起!2009年に税理士事務所を開設しました。

2010年、子供たちとジョギングを始めたら・・・苦しいのに頭がすっきり!段々とのめりこんできました。半年後にハーフマラソンを走り、翌年にはフルマラソンにも挑戦(多摩川チャレンジマラソン)、完走できた達成感と大きな感動を得ました。その後、4時間を切ることができ(サブ4)、ますます走ることにのめりこんで行ったのです・・・2013年にはウルトラマラソンにも挑戦し、100kmも走ることができました。

そんな時、地方でのマラソン大会で「伴走」に出会い、少しずつ興味を持つようになり伴走クラブに入りました。「伴走」といのは障碍を持った人と一緒に走ろう・歩こう、というもの。伴走クラブに入っても、すぐ「伴走」ができるわけではありません。まず、一緒に走る方々が持つ障碍について学びます。視覚障碍にも複数あり、弱視者、視野狭窄などいろいろです。その方が持つ障碍の特性に応じた走り方をすることになります。ブラインドの方へのサポートについても学びます。声掛け、歩き方、サポートの範囲・・・もし駅などでブラインドの方に会って助けを求められたら、肩や腕につかまっていただいてガイドすると、安心されるのでオススメですよ。

伴走者の具体的な役割は、一緒に練習すること、エントリー手続き、誘導、着替え、食事などのサポートまで多岐にわたります。伴走方法は伴走ロープを手に握って伴走します。ロープの長さは肘が触れるくらいの長さ。皆さん、走る真似をしてみてください。内側に向かって手が振れていると思いますが、伴走者は走者の邪魔にならないよう、外側に手を振りながら走ります。これは結構体力がいることで、一般的に伴走者の方に走力が必要です。また走者の方は遠慮されることが多いため、伴走者はなるべくおしゃべりをしながら走り、気軽に声をかけていただけるようにしています。危険回避にもコツがあり、リズムとタイミングを実際に声に出していきます。どうしても転倒することがあります。その時は走者がロープを離し、伴走者に危険が及ばないようにするというのも決まり事の一つです。

このような伴走という活動にも課題があります。例えばイヤホンランナー。イヤホンをしていると伴走者の声掛けが聞こえずトラブルになることも・・・声が聞こえるように、片耳だけにしていただくとか、配慮いただけると幸いです。また伴走者の数は慢性的に不足しています。

また、今はほとんどの大会にブラインドの方もエントリーできますが、これはここ10年くらいのこと・・・障碍者基本法などの法整備が進んできたからです。公認大会も増えて、伴走者も公認記録が取れるようになってきました。

私たちは伴走体験をしていただく活動もしています。目が見えない状況で走ることは本当に怖いこと・・・でも伴走者がいるから走れる!伴走者はブラインドの方にとって大切な存在なのです。しかし、地方へ行くほど伴走者が不足しているという状況・・・走りたいときに走れる環境づくりがこれからの課題です。

(文責:事務局)

 

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