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 第118回JKSKサロン●JKSK会員とゲスト定例交流・勉強会

「Made with Japan - アフリカと共につくるサステナブルな社会」

エクベリ聡子さん
        株式会社ワンプラネット・カフェ 代表取締役社長

2016年4月20日(水)19:00~21:00
「CULTURE」(表参道)

本日の講師は株式会社ワンプラネット・カフェ代表取締役のエクベリ聡子さん。アフリカ・ザンビアで廃棄されていたオーガニックバナナ繊維と日本の和紙技術を活かしたエシカル・バナナペーパー事業に注力されています。「Made with Japan-アフリカと共につくるサステナブルな社会」をテーマにお話し頂きます。

2012年に立ち上げた株式会社ワンプラネット・カフェは三大陸の役員で成り立っているのが自慢です。アフリカ大陸、ユーラシア大陸、そして日本。SD(サステナブル・ディベロップメント)ソリューションを推進する会社です。

まずザンビアという国の紹介からいたしましょう。ザンビアは世界遺産ビクトリア滝があり、東京23区の約15倍の面積を持つサウル・ルアングワ国立公園がある自然豊かな国で、野生生物は私たちのすぐ身近にいます。そしてザンビアには73言語がありますが、部族間の抗争はほとんど起きない、平和で幸せな国民と言われています。しかし貧困の問題は深刻です。平均寿命は55才、私たちの村では一日1.25ドル以下で暮らしている国民は8割以上・・・ちょっとしたケガや病気がすぐに死に結びついてしまいます。その貧困が森林の違法伐採や野生生物の密猟、そして密猟に伴う事故に繋がっているという現実があります。

なぜエシカル?なぜバナナペーパー?・・・少しお話させていただきます。現在世界では、毎年日本の面積の約1/3の広さが森林破壊されています。そして一日約50種類もの動物が絶滅しているという調査データもあります。もし途上国が先進国並みの暮らしになれば、地球4個分の資源が必要だと言われています。そこで一つのキーワードになるのがサステナビリティ。環境と社会と経済、この3つのバランスを取りながら発展していくことが大切な時代になりました。また、昨年9月、2030年に向けた世界共通の目標「持続可能な開発目標」が国連で採択されました。

そのような状況の中、私たちが行きついたのがバナナペーパーの事業(2011年~)なのです。バナナペーパーはバナナの茎から取れる繊維を原料とします。バナナは栄養価が高く政府も「バナナを植えよう」と推進をしていることもあり、身近に調達できます。通常、村では廃棄されているバナナの茎を買い取り、バナナの繊維を取り出しています。その繊維を福井に送り、1500年の歴史ある「越前和紙」の技術を使って製品化しているのです。Made with Japanです。また、ザンビアの農家さんとも一緒に発展していきたい!と、オーガニックバナナ農家組合を立ち上げました。一方、日本では、バナナペーパーの販路を広げるために14社でコンソーシアムを作りました。例えばLUSHさん、AEONさんなどがバナナペーパー商品を使ってくれています。おかげさまで、146人の子供たちが学校に通えるようになり、密猟者が減るなどの効果が出ています。

いつかはバナナペーパー工場をアフリカに作りたい・・・という思いから、2012年にクラウドファンディングに挑戦し、3,743,000円が集まりました。その他財団などからも支援いただき、工場建設をスタートすることができました。現地では、8,000坪の土地を入手し、環境&コミュニティ共生型グリーン工場をつくりました。また昨年末には、駐ザンビア日本大使館からも支援を受けられるようになり、現地での紙づくり、紙製品づくりができる準備を行なっています。

現在、アフリア13か国、アジア5か国からも「私たちもバナナペーパーを作りたい!」という声を頂いています。ザンビアでモデルを作り、広げて行きたいと思っています。こういった事業をしながら感じているのは、日本の技術を支えている知恵や自然に調和する心が、世界に役に立つ・・・ということです。バナナペーパーにそんな思いを載せて行きたいと思っています。

(文責:事務局)

 

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