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 第135回JKSKサロン●JKSK会員とゲスト定例交流・勉強会
「映画『不思議なクニの憲法』日本と海外との反応の違いに思うこと」
松井久子様
雑誌ライター、俳優のマネージャー、テレビドラマのプロデューサーを経て、1998年『ユキエ』で映画監督デビュー。
2018年1月17日(水)
「CULTURE」(表参道)

第135回JKSKサロン・スケッチ

本日は松井久子様に「憲法を、私たちの手に取り戻すために〜海外の反応を中心に」というタイトルでお話いただきました。

安倍首相の主導で国の形を変えようというときに、国民は関心がない。政府が企んでいるのは、国民投票にすること、しかし、国民は関心がない。日本がどうなっていくのか、若者も関心がない。憲法をもう一度勉強して国民投票をしてほしい。関心のないまま、国民投票に参加した人の半分の賛成で、憲法は変えられてしまうのです。

2016年5月に公開、昨年末までに全国1,000か所で上映会を行ったが、観客は圧倒的に中高年層で、若い世代は関心がなかった。そこで、大学にアプローチしたが、授業でやってくれたのは唯一人、学習院大学の英文学の先生だけでした。他にも数カ所の大学で公開講座として開催したが、学生はほとんど来ませんでした。

2016年にドイツ、デュッセルドルフ、2017年にはベルリン、ボン、ハレ、ハンブルグと5か所で上映した。韓国でも上映、ドイツ、韓国での反応が日本とあまりに違った。2016年8月30日にデュッセルドルフの「Black Box」で上映。海外にいる日本人に観てほしいと思ったが、ドイツ人が多く観に来たのは不思議に思った。どこの大学でも上映後の質疑応答は熱気に満ちていた。
ハレの上映会には中国と台湾からの留学生も、図書館でチラシを見て参加。「日本の憲法改定問題については中国の特に若者たちが強い関心をもっている。改定されると、日中関係がさらに悪化するのではと心配。僕は二度と日本との戦争をしたくない。日本の若い人たちは中国との関係をどう思っているのでしょう。」
ドイツの学生の感想
・被害者として広島を描いているが、加害者を描いていない。
・ドイツと日本で若者の政治意識が違う。それはドイツでは小さい時から自分の意見を持ちなさいと教育され、日本では皆と同じにするよう教育されている。
・ドイツは連邦制だから政治は身近、中央政権の日本では政治は遠い存在。
・戦争放棄をうたった憲法を守ってほしいか?と聞いたところ、日独大半の学生が守ってほしいと挙手。現実に合わせて変えるべきと2名の日本人留学生が挙手した。その理由は日本のメディアが言っている「北朝鮮の脅威とオリンピック。何かあった時のために武装が必要。それが普通の国。」
・ドイツでも若者の政治離れが深刻

韓国の学生の反応
・戦後、確かに9条が免罪符の役割を果たしてきたと思う。
その平和憲法が、変えられようとしていることに大きな不安を感じる。
・日本の投票率が低いのは、自分達の力で政治が変えられるという実感がないからではないか? 声を挙げれば社会は変わると信じてほしい。
・日本はなぜアメリカばかりに目を向けるのか。
憲法の未来を考えるなら、北朝鮮を含めた東アジアとのより良き関係について、もっと真剣に取り組んでほしい。東アジアの平和なくして日本の平和はありえない。

学習院大学の授業で映画を見た後のレポートには、学生たちの意見がびっしりと書かれていた。若者も現状を知る必要があると思う。先生が見せてくれれば、学生は受け止める感性と力がある。深刻な問題は、教育とメディアの報道が政権に管理されていること。
若者の姿は大人社会の繁栄。広がる格差、進む分断。大人たちが逃げずに考えることが大事。憲法が最後の砦。主権を国民の手に取り戻しましょう。

質疑応答
「不思議なクニの憲法2018」上映会
日時:2月13日(金)17時より 入場料:1,000円
場所:千代田区永田町憲政記念館
主催:学堂会
参加申込先:megukanematsu@gmail.com
090-5016-4410 兼松
以上

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