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いわき震災通信

JKSK結結Pの被災地の女性リーダーのお一人であるNPO法人 the people(福島県いわき市)理事長 吉田恵美子様からの震災通信です。
いわき市小名浜地区復興支援ボランティアセンター センター長でもあられる吉田様は2011年3月21日より、ブログにていわき市の状況を継続発信していらっしゃいます。

ここに、ブログ「ザ・ピープル いわき震災通信」の一部を引用しご紹介させていただきます。

いわき震災通信vol.49

【10月21日号】

皆様、

思わず深呼吸したくなるような気持ちのよい気候に誘われて、町に出掛けました。

いわき市平の中心部では、この土・日「まちなかコンサート」が開かれていました。

いわき市並びに県内外からプロ・アマ問わず全国から募ったミュージシャンが平の街なかに集結し、街をステージにあらゆるジャンルの音楽をライブ演奏するというイベントです。

駅前の大通り沿いの公園では、フラメンコのダンサーたちが情熱的なダンスを披露していました。

銀行のエントランス前の広場では、電子ピアノの弾き語り。

タクシー会社の駐車場からは演歌が流れてきました。

町のそこここに芸術の秋が溢れていました。


昨日までの2日間、NPO法人JKSK(女子教育奨励会 代表 木全ミツ氏)主催の「結結プロジェクト」が開催する、首都圏と被災地の女性たち(男性もいらっしゃいますが大多数が女性です)が車座になって復興のプロジェクトを生み出そうと語り合う集い(通称 車座)に参加する為、宮城県南三陸町と大崎市に行ってきました。

これまで、亘理町、いわき市、石巻市と回を重ねてきたこの集いから、幾つものプロジェクトが生まれ、実際に動き出しています。

そのひとつに本会主催の「いわき オーガニックコットンプロジェクト」もあります。

昨年7月に亘理町で開催された車座で、株式会社AVANTI社長の渡邉智恵子さんとご一緒させていただいたのが、全てのスタートでした。

多くの薬剤を投入し環境に大きな負荷をかけながら、児童労働という問題まで孕みながら続けられている綿花栽培。

そして、繊維の自給率ほぼ0%という日本社会のあり方。

その現実を変えたいとの強い意志を持って、渡邉さんはオーガニックコットン製品の製造販売を行ってこられました。

「古着を燃やさない社会を作りたい!」と繊維のリサイクル活動を市民の手で進めてきた私たちが、震災後に地域の農業が大きなダメージに苦しむ様を目にして、何か出来ないかと考えていた時に渡邉さんと出会ったことで、これから歩むべき道を見出すことが出来ました。

「内部被曝を気にすることなく栽培できる作物、繊維用の作物であるコットンを栽培し、新たな産業を生み出そう。環境に大きなダメージを負った福島だからこそ、環境に優しい栽培で本物を作ろう。」…車座の中で言葉にしたことが、形になり始めました。

市内15箇所、1.5haでのコットン栽培。

首都圏から援農体験ボランティアとして訪れてくださった方の数は延べ800名を越えました。

次年度の栽培に協力しようと、企業の方からお申し出を頂くことも出来ました。

そして今、私たちは摘み取られた薄茶色の綿の一部を利用して人形を作り始めています。

名前を「フクシマ・オーガニックコットンベイブ」といいます。

種の付いたままの綿をボンドで付けてまとめ、かわいらしい人形に仕立てたものです。

オーガニックコットンの端布やコットンの実を覆っていた殻も利用します。

「クリスマスシーズンに向け、飾っていただきたい。そして、来春にはその綿を取り除いて種として播いていただきたい。全国の皆さんと一緒に育て、収穫したコットンで、新たなものづくりを行ないたい。」…私たちがコットンベイブに込めた願いです。

人形作りの仲間には、市内の被災者の方や障がい者施設の皆さんが加わってくださっています。

施設の中には、原発事故のためいわき市内に避難してきた施設もあります。

新たな仕事作りの小さな芽も育ち始めました。

もし、コットンベイブの販売にお力添え頂けたら嬉しい限りです。



吉田恵美子

特定非営利活動法人 ザ・ピープル 理事長

事務局 〒971-8101 福島県いわき市小名浜蛭川南5番地の6

TEL 0246-52-2511

FAX 0246-38-9538 

携帯 090-2881-3107

URL:http://www.iwaki-j.com/people/

いわき市小名浜地区復興支援ボランティアセンター センター長

事務所 〒971-8164 福島県いわき市小名浜寺廻町1-10 

TEL/ FAX 0246-92-4298

http://onahama-volunteer.jimdo.com/

いわき おてんとSUN プロジェクト

http://www.iwaki-otentosun.jp/



いわき震災通信vol.47

【9月30日号】

皆様、

今、窓の外では台風17号の風雨が屋根を激しく叩く音がしています。

皆様のお近くで被害はありませんでしたでしょうか。

こうして通信を書きながら気になっているのは、コットン畑のこと。

強い雨に打たれ、風に振り回され、コットンたちは痛めつけられているのではないかと心配でなりません。

でも、昨日、絆ジャパンボランティアチームなどおいで下さったボランティアの皆さんに、気になる畑に入って頂いて、この台風の襲来に備えて土寄せし、支柱を立て、地面近くの枝を落として準備作業を行って頂きました。

昨日のボランティアの皆さんの力添えで、きっと無事に凌いでくれることと信じています。


昨日は、台風の襲来を気にかけながらも【市民による市民のためのフォーラム「いわき、明日のこと」】で手一杯の一日でした。

以前ご紹介させて頂きましたが、総務省の「緑の分権改革事業」に手を挙げたいわき市から、委託を受けて行なう事業のキックオフの為のフォーラムです。

事業の名前は、「いわき おてんとSUN プロジェクト」。(この名前も、かわいらしいロゴマークもフォーラムの中で発表されました)

オーガニックコットン栽培を新たな産業にまで高めようとする本会と、自然エネルギーによる「市民コミュニティ電力」事業実現を目指すNPO法人インディアンヴィレッジキャンプ。そして、被災体験とこの困難から地域再生を目指す動きを学び、考えるスタディーツアーのプログラム提供を行なうNPO法人ふよう土2100。

この3団体がコンソーシアムを作って取り組むこの事業を、市民の皆さんに知っていただこう、そして仲間に加わって頂こうと企画されたフォーラムです。

会場においでくださった方の数は100名近くにもなりました。

第1部では、栽培者の代表がコットンの育つプランターの置かれたステージに上がり、コットン栽培への思いや現状を語ってくださいました。

「生育がいいと安心していたら、地面に近い部分の枝の実がかびてしまい、風通しが悪いためだろうと泣く泣く枝を切り落とす作業を行ってきました」という発言もあり、栽培の難しさを皆で共有し合うこととなりました。

午前中の栽培地での作業を一時中断して会場に駆けつけてくれた絆ジャパンの皆さんからは、震災後毎週いわきにボランティアとして通い続けてくださる熱い思いと、「来年もずっと通い続けます」というメッセージが届けられました。

スタディーツアーを提供するふよう土2100の里見善生さんからは、震災をきっかけに温泉旅館の若旦那としてのこれまでの生き方そのものを見直すに至った経緯が、静かに、しかし力強く語られました。

第2部では、映画「シューナウの想い」が上映された後、早稲田大学環境総合研究センターの岡田久典先生とインディアンヴィレッジキャンプの島村守彦さんによる「コミュニティ電力トーク」が行なわれ、いわきが自然エネルギーのポテンシャルの宝庫であり、中央の大企業任せではないエネルギーの地産地消を市民の力で作り出せるとの話に、会場全体が明るく照らされたようでした。

第3部は、交流会。

来場者がグループになって各自関心を持った取り組みへのアイデアを出し合いました。

コットンプロジェクトについても、いわき市でのコットン1戸1鉢運動や、小学校や子供会での取り組み、都内の若いデザイナーとの連携、畑で流す心地よい汗!をクローズアップしたキャンペーン、ひとりで幾つも欲しくなる商品開発…すぐにでもチャレンジしたくなるアイデアが次々と飛び出しました。

このフォーラムの模様は、フォーラムの進行役を務めて下さった一般社団法人ロハス・ビジネス・アライアンス共同代表大和田順子さんの「空土ブログ」でも取り上げて頂きました。

http://soratsuchi.com/owada/2012/09/post-25.html

「いわき おてんとSUN プロジェクト」では、サイトも立ち上げました。

http://www.iwaki-otentosun.jp/ 

これから色々な情報をアップしていくことにしています。是非覗いてみてください。



吉田恵美子

特定非営利活動法人 ザ・ピープル 理事長

事務局 〒971-8101 福島県いわき市小名浜蛭川南5番地の6

TEL 0246-52-2511

FAX 0246-38-9538 

携帯 090-2881-3107

URL:http://www.iwaki-j.com/people/

いわき市小名浜地区復興支援ボランティアセンター センター長

事務所 〒971-8164 福島県いわき市小名浜寺廻町1-10 

TEL/ FAX 0246-92-4298

http://onahama-volunteer.jimdo.com/



いわき震災通信vol.32

【2月11日号】

今朝は、いわきでは珍しい雪景色です。

あの日から11ヶ月目の雪の朝です。

昨日は、都内からおいでくださった企業のCSR担当の方々と被災地を廻り、夜はいわき・福島の現状についての話を少しさせて頂きました。

二本松で有機農業にこだわり続けて踏ん張っておられる、福島県有機農業ネットワーク菅野正寿さんもご一緒でした。

会場は全面再オープンして賑わっているスパリゾートハワイアンズの施設内の一室。いわき再興のシンボルです。

「複雑ないわきの現状の中、被災者支援にあたっている側にも疲れが溜まってきている…」そんな話をしていたときに、不覚にも言葉に詰まってしまいました。

外に出ると驚いたことに一面の雪景色。話の中で「雪や水には放射能を遮蔽する効果がある」と話されていたことを思い出しました。
そして、今朝、自宅の周辺の家々の屋根もうっすらと雪化粧し、朝日に輝いています。

新しい癒しと力を自然が与えてくれたようです。

ここ暫く、全力疾走の日々が続きます。

明日は、震災後被災地で催される最大のスポーツイベントとなる「いわきサンシャインマラソン」が開催されています。

ピープルの事務局長たちは婦人会のメンバーとして運営ボランティアに参加します。

私は「いわきありがとうプロジェクト」のメンバーとして、震災後全国、全世界から頂いた沢山の力に感謝のメッセージを発信するお手伝いをさせていただきます。

詳しくはフェイスブックのプロジェクトページを御覧下さい。

そして、お近くの方は、是非メッセージ用紙にデカデカと気持ちを書き込んだ上、マラソンゴール地点においで下さい。

遠くにお住まいの方は、是非UST配信を御覧下さい。


2月26日には、ピープル主催の親子で楽しめる手作り&リメイクイベントが小名浜潮目交流館で開催されます。

1月に本会の活動現場を親子で廻るバスツアーを行い、その際にゲット!した古着をリメイク素材として各家庭で作品製作。

26日には出来上がりを競い合ってもらうコンテストを行おうというものです。

併せて、市内で活動している手づくりママさんグループの作品展&販売会や、本会のリサイクルウールワタ「エコモコ君」を使ったフェルト手芸教室などが催されます。

通販大手のフェリシモさんが行っている「HAPPY TOY PUROJECT」から縫いぐるみの型を提供していただき、古着の中から選び出した生地でオリジナル縫いぐるみを作る教室も開催されます。
親子でワイワイものづくり!親子でワイワイリサイクル!…年代を超えた広がりに期待です。

尚、この事業はいわき市との共催で行われるものです。


3月11日には、3.11小名浜地区追悼事業として、「世界が祈る ふくしま・いわきのために ふくしま・いわきで祈る 世界のために」を催します。

会場は、小名浜美食ホテル。

津波被災地にあり、埼玉県から毎週「小名浜地区復興支援ボランティアセンター」に通ってきてくださる絆ジャパンボランティチームの皆さんを中心に、数多くのボランティアの力を借りて再興した商業施設です。

この施設の1Fフロアと海に面したウッドデッキがステージ代わりです。

被災者への慰霊の「祈り」を捧げると共に、大きな傷を負ってしまった自然の回復とまちの復興を「祈る」事業を…と、企画したものです。

チベットの歌姫が、シタールの演奏家が、アイヌの踊り手が、ここに集ってくださいます。

そして、海外からはオーストラリア エアーズロックの近く、自然に最も近い場所で、自然を敬い、自然を愛し、自然を畏れ、自然に「祈る」くらしを守り続けるアボリジニの人々が…。

その女性たちが、ふくしま・いわきのために、この小名浜の地で「祈ろう」と海を渡ることを決意してくれました。

彼女たちの渡航費用を捻出しようと、今、協力のお願いをして廻っています。

これまでにも多大な力添えを下さった皆様にお金の無心は心苦しいのですが、今回だけは(マイクロバスの時とで2度目になりますが)させてください。

アボリジニの女性たちの祈りが、ここふくしまの、いわきの人々の心を前に向ける力を与えてくれると思うのです。

是非、実現できるようにお力添えをお願い申し上げます。

    3.11小名浜地区追悼事業 協賛金

金 額:1口 10,000円
 《ご協力下さった皆様には、後日心ばかりのお礼の品をお届けさせていただきます》

振込先:郵便振込 2110-0-24908  特定非営利活動法人 ザ・ピープル

備考欄にお名前・ご住所・連絡先・「3.11小名浜地区追悼事業協賛金」とご明記下さい。



吉田恵美子

特定非営利活動法人 ザ・ピープル 理事長

事務局 〒971-8101 福島県いわき市小名浜字本町11-1 まちづくりステーション小名浜内

TEL・FAX 0246-52-2511

携帯 090-2881-3107

URL:http://www.iwaki-j.com/people/

いわき市小名浜地区復興支援ボランティアセンター センター長

事務所 〒971-8164 福島県いわき市小名浜寺廻町1-10 

TEL/ FAX 0246-92-4298

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いわき震災通信vol.31

【2月2日号】

東北の湘南、いわきでもこの頃は震え上がるような毎日が続いています。

天気予報では、福島県の太平洋岸、浜通り地方にはお日様マークが並んでくれていますが、会津地方には一日中雪マークばかりが並んでいます。

例年の何倍もの雪に見舞われている会津地方に避難した方々は、仮設住宅でどんな思いでこの寒い日々を過ごしているのでしょうか。



1月28日、泉町の玉露地区に建設された富岡町からの避難者向け仮設住宅入居者と、地域住民の方たちとの出会いと交流を目的とした交流会が催されました。

題して「お雑煮交流会」。

会場は、仮設住宅の集会所ではなく、地域の住民も気軽に集まれる地区の公民館です。

朝から地区の区長さんたちがテントを設営し、地域のスポーツ少年団のお母さんたちがテント内のコンロでの火の番にあたります。

愛媛や山形からこの日の為にと届けられた愛情たっぷりの野菜は、地域の婦人会の方々や仮設住宅入居者の女性たちの手で事前に刻まれ、次々鍋の中に投入されていきます。お雑煮の鍋とお汁粉の鍋が温かな湯気を立ち上らせています。

バーベキュー用のコンロの上では、こちらも山形からこの日のためにと提供された餅が次々と焼かれていきます。

こちらの火の番は千葉から駆けつけてくれた応援団体のボランティアです。

公民館の室内にはバンド演奏が楽しめるように観客席が設けられ、東京と千葉からのボランティアが演奏を披露してくれています。

会場のあちらこちらで、雑煮の入ったドンブリ片手に話し込む参加者の姿があります。

中には、この交流会で同級生と再会を果たした避難者の方もおられます。

埼玉から毎週ボランティアバスでいわき・小名浜にやってきてくれているボランティアグループのメンバーたちは、豊間地区での防風林のガレキ掃除を終えて交流会に参加し、後片付けを買って出てくれました。

様々な人々がこの交流会に足を運び、主役として関わって下さいました。

主催はNPO法人ザ・ピープルとなっていましたが、実は泉町でこれから共に暮らす住民同士が主催者であり、それを取り巻く多くの人々がその協力者なのだと感じた一日でした。



2月18日に、以下のようなフォーラムに招かれています。もし宜しければご参加下さい。

■平成23年度「国際化市民フォーラムin TOKYO」
 東日本大震災に必要な真の支援とは 
 ~2年目をむかえる復興支援のあり方を検証する~
【日時】2月18日(土)午前10時~午後12時30分
【場所】JICA地球ひろば3階セミナールーム301
コーディネーター 
山崎 唯司(JICA地球ひろば市民参加協力アドバイザー)
パネリスト    
羽賀 友信 (長岡市国際交流センター「地球広場」センター長)
継続中の中越地震の復興活動と並行して、東日本大震災の緊急支援、復旧にも参加。
(社)中越防災安全推進機構理事、東日本大震災ボランティアバックアップセンター長も兼任。        
吉田 恵美子 (特活 ザ・ピープル 理事長)
現在、いわき市を中心に復興活動をしている地元の国際協力NGO。
風評被害の軽減に向けて地元のこだわり農家と農作物の販売を全国的に展開。
齋藤 正宏 (特活  遠野まごころネットワーク理事事務局長)
東日本大震災後に設立されたネットワーク型NGO(中間支援組織)。
岩手県遠野市に拠点をおき、岩手地区の復興支援に関わるNGOをコーディネイトしている。
野際 紗綾子 (特活 難民を助ける会 東北事務所所長)
国際協力における緊急支援、復興支援の経験は豊富な東京のNGO。
現在、宮城県と岩手県を中心に活動中。
【参加費】無料
【主催】東京都国際交流委員会、国際交流・協力TOKYO連絡会
■事前お申し込みが必要ですので、下記URLからお申込みください。
URL: http://www.tokyo-icc.jp/forum_form/forum_form.html
【お問い合わせ先】
東京都国際交流委員会担当:菅原
〒101-0021 東京都千代田区外神田1-1-5 昌平橋ビル3階
TEL: 03-5294-6542 FAX: 03-5294-6540
E-mail: tm-chiikikokusaika@tokyo-icc.jp
URL: http://www.tokyo-icc.jp/forum_form/forum_form.html


 
吉田恵美子

特定非営利活動法人 ザ・ピープル 理事長

事務局 〒971-8101 福島県いわき市小名浜字本町11-1 まちづくりステーション小名浜内

TEL・FAX 0246-52-2511

携帯 090-2881-3107

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いわき市小名浜地区復興支援ボランティアセンター センター長

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いわき震災通信vol.30

【1月20日号】

年明けから大分時間が過ぎてしまいましたが、今年初の震災通信を送らせていただきます。

今年もお付き合いくださいますようお願い申し上げます。

震災から10ヶ月が過ぎて、これまで小名浜地区復興支援ボランティアセンターのスタッフとして頑張ってくれていた若者2名の再就職先が決まり、ボランティアセンターを離れることになりました。

彼らは震災前スパリゾートハワイアンズでアルバイトとして働いていましたが、施設が震災による大きなダメージのため営業できなくなったことから、職を離れ、ボランティアセンターでの活動にほぼ毎日のように参加してくれていました。

再就職先も2月に全面再オープンするスパリゾートハワイアンズ。

震災前と全く同じ…とはいかないかもしれないけれど、地域に観光という産業が戻りつつあること、若者の雇用の場が復活しようとしていることに大きな喜びを感じています。

彼らがこの間ボランティアセンターで体験した様々なことが、今後彼らの仕事の上でも必ず役立ってくれることでしょう。


1月17日、いわき6:00発~長野県小諸市&上田市~いわき22:00着の弾丸バスツアーを催しました。

寒中とは思えないほどの穏やかな日で、もともと降雪の少ない土地柄の小諸市も上田市もほとんど雪はなく、遠く望む北アルプスなどの山並みの白さが際立っていました。

ハードな日程にも関わらず、本会の関係者のみならず、農業関係や自然エネルギー関係など25名の方々の参加がありました。

ツアーの目的は「いわきオーガニックコットンプロジェクト」のスタートに向けた研修です。

案内役は、株式会社アバンティ代表取締役の渡辺智恵子さんが買って出てくださいました。

渡辺さんは、オーガニックコットンの製品を広めようと長年走り続けて来られた、正にトップランナーの方です。

訪問先の1ケ所目は、小諸エコビレッジ。

港区所有の学園跡地(約4400m2)を借り受けて、NPO 法人太陽光発電所ネットワーク、こもろはす会議、アバンティの3
者が協働し、人と自然が豊かに楽しく暮らすためのエコビレッジコミュニティを創造しようとしているものです。

「自然と地域との共生をテーマに衣食・住・エネルギーの観点からさまざまな実践と学びの場を提供していきます」(http://komoro-ecovillage.jp/)と案内にあるように、遊休公共施設の有効活用を自然にこだわって実践している場所です。

「ブーフーウーの藁と木とレンガの家を、これからここに親子で手づくりする取り組みを始めます」と、説明してくださる渡辺さんたちの熱意が、この場所の魅力を生み出していると感じました。 

そして、今回のメインとなる訪問先が信州大学農場。

学内に農地を持ち、研究用に様々な種類の棉を栽培している信州大学を訪問し、繊維学部金勝廉介教授による棉栽培の概要説明を頂くと共に、実際の耕作地で綿花を手摘みし、綿繰りを体験しました。

収穫時期をずらして私たちが綿の手摘みを体験できるようにと待っていてくださった農場で、参加者は皆無心になってカラカラに乾いて弾けた実から綿の塊を次々と抜き取っていきました。

ほろっと抜け落ちる綿の塊の感触は何とも優しく、触っているだけで癒しを与えてくれるようでした。

白綿と茶綿。それぞれの色合いを生かして染料を使わずに製品を生み出しているアバンティの物づくりの一旦に触れ、私たちの中で単なるイメージに過ぎなかった「オーガニックコットン栽培」が形になっていくような気がしました。

「棉の木が塩害に対して強いということははっきり言えます。しかし、放射能に対してどうかという結論は得ていません。」金勝教授は私たちの質問に答えてそう仰いました。

いわきの現実の中で、「オーガニックコットン栽培」は容易いことではないかもしれません。

でも、今回のバスツアーに参加された方々の中に、栽培に向けた明確な意思が共通のものとして生まれつつあることを感じて戻ることが出来ました。

弾丸ツアーの何よりの成果でした。


1月26日には、渡辺さんを招いて『オーガニックコットンプロジェクト記念講演会』を催す予定です。

(18:30~20:30 いわき市いわき駅前ラトブ6F 産業創造館・会議室1)

私たちの思いを共有しにお出でになりませんか?

 
吉田恵美子

特定非営利活動法人 ザ・ピープル 理事長

事務局 〒971-8101 福島県いわき市小名浜字本町11-1 まちづくりステーション小名浜内

TEL・FAX 0246-52-2511

携帯 090-2881-3107

URL:http://www.iwaki-j.com/people/

いわき市小名浜地区復興支援ボランティアセンター センター長

事務所 〒971-8164 福島県いわき市小名浜寺廻町1-10 

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