テーマ「私の働き方改革~仕事も、人生も、生活も楽しむために」

講師:吉田 穂波氏 神奈川県立保健福祉大学教授

2020年1月25日(土)に開催した、2020年の幕開けにふさわしい素晴らしい活躍をされておられる吉田穂波氏をお招きした第2回 「JKSKセミナー&交流会」のレポートです。


6人のお子さんをお持ちの吉田さん。その背景には、”自分自身が限界を超える、突き抜けるという経験をすることで、他の人の選択肢が増えるのではないか”という意志がありました。吉田さんがそのような意志を貫くきっかけとなったのは就職面接の時に抱いた「出産は足枷になるのか」という疑問で、この問いに人生をかけて答えたいと思ってこられたそうです。

第2回 「JKSKセミナー&交流会」

知り合いがほとんどいない異国の地で、キャリアを積み、出産・子育てをする、そのためには相当なタフさが求められます。どんな知恵と工夫で乗り越えて来られたのだろうと多くの方が思ったことでしょう。
吉田さんが強調されたのは、個人としてのパワーより「人とのつながりの大切さ」でした。これが、吉田さんがこれまで伝えてこられた「受援力」に繋がるのです。
辛い時こそ人に助けてもらう「受援力」が欠かせないのですが、気を遣ってなかなかできないこともあります。セミナーの中で実施したペアワークでは、人に頼ることの大切さ、頼られることの喜びを改めて強く感じることができました。イベント後、「まずは小さなことから頼ってみよう」と頼ることへのハードルが驚くほど下がっていました。

第2回 「JKSKセミナー&交流会」

「仕事と子育てやプライベートのバランス」という言い方がありますが、吉田さんによると、「バランスとは一点静止状態ではなく、常に動いて行ったり来たりするスペクトラム」なのだそうです。子育てに傾いている時もあれば、仕事に傾いている時もあって良いのです。

人生は選択の連続。一貫して「自分で選ぶ」姿勢を貫いてこられたという吉田穂波さん。自分自身で決めること・コントロールできることがストレスを減らし、幸福度の上昇へと繋がります。

生きることを考えると死を考えることにもなります。医師として多くの方の最期を見届けた経験から吉田さんは、人間関係がその人の人生の豊かさになるとお話しされました。
その人がそれまでどれだけ他人に分け与え、尽くしてきたか、それが人とのつながりを豊かにするのです。人のために何かをすることは自分の時間を削るのではなく、「自分の時間を分け与える」ことなのです。

困難な時、視野が狭まって「自分」に意識を向けがちになることもあるでしょう。そんな自分に気付いた時は、周りを見渡して、助けを求めたり、困っている人に手を差し伸べる。人は1人では生きられないけれど、人との繋がり次第で自分の人生も他人の人生も限りなく彩っていける、そんな可能性を誰もが秘めています。
吉田さんのお話は、人と人が支え合って生きるという、生きることの一番核になっている部分を見つめ直すよい機会となりました。

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